前回までリズムとメロディーについてお話ししましたが、今回はハーモニーについてです。
ハーモニーは和声または調和という意味で辞書にはのっています。
ハーモニーはキッズの皆さんにとって難しいことなので、どの教則本にも初歩の段階では、
あまり説明がありません。
ピアノの鍵盤を見てみましょう。ドの音から順番に音の高い方へ白鍵が並んでいます。
この白鍵を弾いてみましょう。
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シと音が並んでいます。これを音階(おんかい)といいます。
この中からいくつかの音を取り出して、同時に鳴らしてみましょう。
例えば、低い方からドとミとソを取り出して同時に弾いてみましょう。
すると一つの響きが生まれました。私達はこれを和音と呼んでいます。
その他に、ファ、ラ、ドという音を同時に鳴らしたり、ソ、シ、ファという音を同時に鳴らすと
やはり和音が生まれます。
これら三つの和音の内、ドミソは最も安定して落ち着きのある響きです。
これに反して、ソシファは最も不安定ですが最も動きが感じられる響きを持っています。
ファラドはこれら二つの中間で、少し安定して、少し動きのある響きが感じられます。
そして、これらの和音は音楽が始まると横につながって進行していきます。
また、それぞれの和音の上にメロディーが乗っていますが、
これらのメロディーは和音の動きに合わせて調和された響きとなって、
私達の耳に心地よく聞こえてきます。
このメロディーを生かす和音(縦)と、同時に和音同士の横(水平)の繋がりが一つとなって
心地良い響きが生まれます。これをハーモニーと呼んでいます。
これがあるから音楽は美しく響き、私達に感動を与えてくれます。
だから音楽ってすごいんですよ!