絵画教室アトリエカンノ菅野登志也のブログより
2枚のアルバムを紹介させていただきます。
私の父であり、麻生ミュージックスクール主宰の
菅野正洋が参加しているJAZZのアルバムです。
バンドリーダー河野康弘さんアルバム
「ROMA IN THE RAIN」
メンバー 河野康弘(p)菅野正洋(Vib)山田晃路(b)藤沢博延(ds)
録音日: 1984年11月3日府中バベル2nd録音
です。
東京西荻窪にてライヴハウスとレコードレーベルを運営する明田川荘之さん率いる東京の名門インディペンデント・ジャズ・レーベル、アケタズ・ディスクで復刻されました。
YouTube(←リンク)、itunesで試聴できます!
今から38年前、発売当時は、レコードです。
父は、ヴィブラフォン奏者。(鉄琴という方がわかりやすいでしょうか?)
この復刻されたアルバムが、今になって、アマゾンやitunesで販売されているのを知り、父はとても感激しているようです。
私自身はジャズが大好きで小中学生の頃は時々、父の演奏について行きましたし、私自身も吹奏楽部に所属しながら、トランペットやアルトサックスに明け暮れていた時期もありました。(今は、楽器、演奏は全くやっていません。今吹いたら、音がなるのかな?というぐらい昔々の出来事です。)
長らくジャズからは離れてしまい現代の日本のジャズ界の動向には疎いですが、80年代の日本のジャズメンの演奏は、「和ジャズ」とか「JJAZZ」というカテゴリーで再評価されているようです。そして、明田川荘之さんのジャズレーベルからの復刻。嬉しい限りです。
(明田川荘之さんの当時のパワフルなピアノ演奏を拝見したことがあります。小学生の私には刺激的な演奏。足で弾く場面があるのです!)
1984年当時は、CDではなくレコードでの発売でしたし、当然アマゾンやitunesもyoutubeもsnsもメールすらなかった時代でした。若手の無名の、日本のジャズミュージシャンたちの演奏を聴いてもらうためには、HP 、SNSもない時代に相当の宣伝でもしない限りは、難しかったのではないでしょうか。しかも、私の父は宣伝下手。。。
とにかく、これを機に一度みなさんに聴いていただきたく、ブログに投稿させていただきしました。
当時、日本のジャズメンの中には、優れた無名のプレーヤーが沢山いたと確信しています。小さなライブハウスでひっそりとライブが始まるのですが、特にリハーサルをしていなくとも、その場でさらっとこなしてしまうのです。
音楽的な技術はもちろんの事、リズム、迫力、情緒、その場でその瞬間で完璧に演奏してしまうのです。まさにライブ。音楽そのものをしっかりと分かっていないとできない演奏、アドリブ、これがJAZZだと思います。
しかし、現代と比べると日本のジャズメンの認知度は低かったのではないでしょうか。もちろん有名な方はいらっしゃいますが、本当に優れたプレーヤーは、隠れて存在していたのです。このようなプレーヤーの方々に直接触れられたことは私にとって貴重な経験だったのだなあと歳を重ねるごとに実感しています。芸術、それに伴う感動、人間の奥深さが、まさに目の前にあったわけです。
主観的かもしれませんが、感動、感受性はそもそも個人のものです。胸の中にふつふつとエネルギーが沸き起こるリアルな感動は、個人にしかわからないこともあると思います。
趣味嗜好の共有も大切だと思いますが、自分の感受性そのものを私有し、特別にすることも大切なことだと常々思っています。人間らしさを保つ個人の核になるからです。芸術はそれを持続する役割となるのだと思います。
ですから、このような良い作品は決して消えず、再評価され、復刻され、残るわけです。人それぞれに元々備わってる、素の感受性を誤魔化すことはできないのだと思います。
こちらは同じく河野康弘さんのアルバム。菅野正洋も参加。
「SONG OF ISLAND」
1985年8月にライブ録音
日本で復刻され話題を集めたアケタズ・ディスクからの2作『Peace』と『Roma In The Rain』の次にリリースされたこのアルバムは今回世界初CD化となる。アルバムのタイトル曲は、最近BBEから発売された『J Jazz Volume 3』に収録されている。1980年代中旬のシンセ・ポップ流行の真っ只中に、献身的な、才能に溢れるアーティストが称賛すべきアコースティック・ジャズを演奏、録音して日本のジャズ史に残る黄金時代を代表する様な特別なアルバムである。
(オンラインショッピングサイトの紹介文から抜粋)
河野康弘 ( Yasuhiro Kohno ) (p)
菅野正洋 ( Masahiro Kanno ) (vib)
沼上励 ( Tsutomu Numakami ) (b)
藤沢博延 ( Hironobu Fujisawa ) (ds)
以上絵画教室アトリエカンノのブログより 菅野登志也記載